スーパーマン

画像何度も映画化され、現在でも絶大な人気を誇る“スーパーマン”ですが、元祖といえるのがジョージ・リーブス主演のテレビドラマ『スーパーマン』です。
1953年から5シーズンにわたってABCネットワークで放送され、全米にブームを巻き起こしました。日本では、KRテレビ(現:TBS)系列で1956年11月3日から放送開始。オープニング・ナレーションの「弾よりも早く、力は機関車よりも強く、高いビルディングもひとっ飛び。空を見ろ!鳥だ、飛行機だ、あっスーパーマンだ!そうです、スーパーマンです。遠い星より地球にやってきた奇蹟の男。人間の能力をはるかに超えたスーパーマン。川の流れを変え、鋼鉄を素手でひとひねりは朝飯前。彼はクラーク・ケントと名乗って正体を隠し、メトロポリタンの新聞社デイリー・プラネットの記者となって、正義と真実を守るため、日夜戦い続けているのです」が話題になり、テレビのある家に近所の子供たちが集まり、大人も一緒になってスーパーマンの活躍を楽しみました。
第1話で、惑星クリプトンの科学者ジョー・エルが自分の住む惑星が破滅するのを知り、赤ん坊だったスーパーマンを地球へ逃がします。スーパーマンは地球で成長し、アメリカの平和を守るためにクラーク・ケントと名乗ってデイリー・プラネットに入社するまでを手際よく紹介。第2話から1話(30分)完結でスーパーマンの活躍が描かれました。レギュラー登場人物は、同僚の女性記者ロイス・レイン(第1シーズンはフィリス・コーテス、第2シーズン以降はノエル・ニール)、新米カメラマンのジミー・オルセン(ジャック・ラーソン)、編集長のペリー・ホワイト(ジョン・ハミルトン)、メトロポリス警察のヘンダーソン署長(ロバート・シェイン)の4人。毎回のように、「チーフと呼ぶな!」とホワイト編集長が叫ぶと、ジミーが「わかりました、わかりましたよ、チーフ。そんなに怒る必要はありませんよ」とこたえる二人のやりとりは記憶に残っています。
全部で104話あるのですが、地球を侵略する宇宙人や、世界を支配しようとするレックス・ルーサーのような悪党は登場しません。ロボットやタイムマシン、電送装置や透明装置などSF小道具は出てきても、犯罪者が利用するのを防ぐ話ばかりです。炭鉱に取材に行ったロイスが罠にかかりスーパーマンが救う話とか、顔そっくりのヨーロッパの王子に間違えられて誘拐されたジミーを救う話とか、釣りに行ったホワイト編集長を気の狂った三人組から守る話など、事件にまきこまれたレギュラー登場者を助けるエピソードも多いですな。家族向けということで殺人シーンは殆どなく、皆がハッピーにおわる健全娯楽作品です。
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各エピソードの製作費は15万ドル。日本のドラマ製作費(物価の差はある)が当時100万円以下だったことを考えると、その映像技術に視聴者が衝撃を受けたのは無理ありません。本国では54年の第3シーズンからカラーになりましたが、日本ではカラーテレビなんて、夢のまた夢でした。
当時テレビ局が三つ(NHK、NTV、KR)しかなかったことを考慮する必要はありますが、最高視聴率は驚異的な74.2%。スーパーマンの声を吹き替えていた大平透は一躍有名になりました。声質がバタ臭く、ジョージ・リーブスに似ているということで主役の吹替えに抜擢され、月給は8千円だったとのこと。当時は、放送画面を見ながらの生吹替えだったんですよ。日本での放送が終了した59年(本国では57年に終了)に主演していたジョージ・リーブスの拳銃自殺はショックでした。スーパーマンのイメージがしみついたリーブスは他の役を得ることができず、俳優業の行き詰まりよる自殺というのが一般的ですが真相は謎。リーブスの死を扱った映画に『ハリウッドランド』がありま~す。『ハリウッドランド』についてはココへ⇒https://nostalji.hatenablog.com/entry/20081209
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