ハンナ=バーベラのアニメ他

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♪~オー・マイ・ダーリン、オー・マイ・ダーリン~と口ずさみながら登場してくるのが、ウィリアム・ハンナとジョゼフ・バーベラが創り出したキャラクターの一つである珍犬ハックル。ハンナ=バーベラ・プロのアニメが日本初登場したのが『珍犬ハックル』で、NET(現:テレビ朝日)系列で1959年2月15日から3期にわたって放送されました。広島では系列外だったので、週遅れで日曜の夜でなく朝に放送。ハックル、クマゴロー、チュースケ・チュータという三つの異なったキャラクターの短編を一つにまとめた30分番組。警官や消防士、中世の騎士やスポーツ選手などに扮して活躍するハックルより人気が出たのが国立公園で暮らすクマゴローです。クマゴローが主演の長編アニメ(クマゴローの大冒険)が劇場公開されたこともありました。相棒のブーブーとの行動はトラブルの連続。公園の監督官スミス氏の困り顔が可笑しかったです。
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翌年、『珍犬ハックル』と同じ形式で放映されたのが『早射ちマック』ね。マック、ドラ・チュウ、オギーとダディの3本立て。ドラ・チュウ、オギーとダディは憶えていませんが、白馬のマックは憶えています。馬のマックが保安官となって、西部劇のパロディを満載した珍ガンマンぶりを見せてくれました。保安官助手はソンブレロをかぶったロバのルイ。
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1994年に実写版で映画化された『フリントストーン』は、『恐妻天国』の邦題で1961年6月からフジテレビ系列で放送されていました。恐竜ブルドーザー、石のコインの自動販売機、マンモスの鼻のシャワー、自動車やテレビまであるモダン石器時代が舞台。フレッドとウイルマのストーンズ一家と、バーニーとベティのラブル一家の日常生活は、現代社会のそれと何ら変わりありません。『恐妻天国』の登場人物たちは、某消費者金融会社のCMキャラクターとして長い間使用されていました。
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1990年に劇場公開された『ジェットソンズ』は、『宇宙家族』の邦題で1963年1月5日~64年12月14日にNHKで放送された30分アニメの長編バージョン。「パパのジョージ、母のジェーン……」で始まるナレーションを憶えている人がいるんじゃないかな。現代の家庭用品を21世紀の未来社会にあわせて、もっともらしくSF化していました。『恐妻天国』も『宇宙家族』も、アメリカ中流家庭をパロディ化したドタバタ・コメディで、子供だけでなく大人も楽しめる内容でしたね。
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NET(現:テレビ朝日)系列で1963年10月6日~64年4月19日に放送された『ドラ猫大将』は、声の出演が魅力。主人公のドラ猫大将は谷寛一が吹き替えていましたが、脇を固める猫たちの声が長門勇や、人気落語家だった立川談志と三遊亭歌奴(三代目圓歌)というのが嬉しかったです。
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ハンナ=バーベラがプロダクションを設立する前にMGMで製作したのが『トムとジェリー』ね。1940年代の人気アニメとなり、ミュージカル映画『錨を上げて』の中では、ジェリーはジーン・ケリーと共演。「ザ・ウォーリー・ソング」は、実写とアニメを合成した楽しいダンス・ナンバーです。日本ではTBS系列で1964年5月13日~66年2月23日に放送されて人気者になりました。♪~トムとジェリー、仲良くケンカしな~という主題歌を憶えているんじゃないかな。マヌケな猫と賢いネズミという組み合わせはマンガでは使い古されたパターンでしたが、トムとジェリーはお互いの存在を認め合う友情物語になっていましたね。その後、何度も放送されていて、誰でも知っているキャラクターといってもよいでしょう。
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ネズミに対して、懐かしの猫アニメとなると、♪~フィリックスちゃん、おりこう猫ちゃん~とペギー葉山が主題歌を歌っていた『フィリックス君の冒険』があります。NHKで1960年頃放送されていた記憶があるのですが、調べてもよくわかりません。パット・サリバンが創った二頭身の黒猫フィリックス・ザ・キャットは、ミッキー・マウスよりも早くアニメ化されています。フィリックスの持っている黄色いカバンは、飛行機になったり、潜水艦にもなったりする魔法のカバン。頭頂部のハゲた大博士が悪党で、いろいろな武器や道具を発明してフィリックスの黄色いカバンを奪おうとするんです。だけど、フィリックスの黄色いカバンの前にいつも失敗ばかりして、ラストではフィリックスはお腹を抱えて笑います。
記憶に残っている洋物アニメを順番に追っていくと、最初は『ヘッケルとジャッケル』ですね。いたずらカラスだとばかり思っていたのですが、後年、カササギだと大学の友人が教えてくれました。カササギもカラス科の鳥なんで、似ていて当たり前なんですけどね。飼いならすと人語を真似るので、アメリカでは人気のある鳥とのこと。
鳥といえば、「アハハハーハ、アハハハーハ、ハハハハハ……」と、けたたましい声で笑うのが『ウッドペッカー』ね。こちらはキツツキ。小野耕世氏の本によると、あの声の主はこのキャラクターの生みの親であるアニメ作家ウォルター・ランツの奥さん。奥さんの笑い声を録音し、テープの回転数を早くして再生したんだって。元の声を聞いてみたいです。『ヘッケルとジャッケル』も『ウッドペッカー』も、いたずら者で、メッタヤタラと動き回り、画面を追うのに忙しいマンガでした。
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逆に、ほのぼのとして、ノンビリ見ることができたのが『ポーキーくん』です。心優しい仔豚が主人公。日本では、豚=デブ=ノロマというイメージがあり、好感を持たれていませんが、欧米では色々な童話に登場し、ペットとして飼われるくらい愛敬のある動物になっています。
心優しいといえば、おばけのキャスパーが一番。いつも独りぼっちで、人間と友だちになりたいと思っているのですが、キャスパーを見ると普通の人間は逃げ出してしまいます。友だちになるのは、たいていキャスパーと同じような独りぼっちの子ども。最先端のCG技術を駆使して実写映画化したのが、スティーブン・スピルバーグが製作・総指揮した1995年の『キャスパー』です。スピルバーグも子供の頃、日本では『出てこいキャスパー』の題名で放送されていたアニメが好きだったんだろうね。
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同じく、スピルバーグが製作・総指揮したファンタジー映画に1988年の『ロジャー・ラビット』がありますが、『キャスパー』が実写とCGの合成だったのに対して、こちらは実写とアニメの合成。懐かしいアニメ・キャラクターが総出演しており、中でも嬉しかったのはシガレット・ガール役で登場したベティ・ブープね。ベティ・ブープはポパイと同じフライシャー・プロが生んだ戦前からの人気スター。ショートカットのカールした髪に黒い大きな瞳。曲線まる出しの、非常に短くぴったりとした黒のドレスの太ももからは靴下どめがのぞいています。ププパドゥと甘い舌足らずの声をだす、色っぽい女の子。テレビでは、『ポパイ』に先立ち、1959年2月から『ベティちゃん』というタイトルで放映されました。大人にはよく知られたキャラクター(私の母も知っていた)でしたが、子供向きでなかったせいか、人気がなかったです。私は好きだったんですけどねェ。
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同じように、1931年に発表されてから、今でもアメリカでは根強い人気のある『ディック・トレイシー』(ウォーレン・ベイティ主演で1990年に実写映画化)も、日本でも1962年に放送されましたが今イチでしたね。
1963年に『鉄腕アトム』が始まると、ストーリー性に優れている日本製アニメに子供たちの人気が集まり、洋物アニメは減っていったので~す。

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